うつ・自律神経失調症時の食事は大切 うつ・自律神経失調症時の食事は大切

「自律神経失調症やうつは栄養の不足からなる」という説があります。 栄養不足といっても、カロリーの話ではなくタンパク質・脂質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素のことです。

うつや自律神経失調症は、全てが栄養の不足からなるわけではありません。

いつもお伝えしている通り、

  • 精神的ストレス
  • 構造的ゆがみのストレス
  • 科学的ストレス
  • 温度湿度のストレス

の4つの合計的なストレスの量で、うつや自律神経失調症になるのです。
そのため、栄養素だけでうつ・自律神経失調症になることはまれです。
しかし、ストレスの一つである化学的ストレスに、栄養が当てはまるのは事実です。
栄養不足だけが原因で、うつや自律神経失調症になることはあまりありませんが、精神的ストレスや構造的ゆがみのストレスがあり、それと共に栄養の偏りなどがあると、うつ・自律神経失調症になる可能性があります。
そうです、栄養の過不足等も原因の一つとして、気をつけなければならないものです。

足りなくなりがちな栄養素

うつ・自律神経失調症に特に関係する栄養でありながら足りなくなりがちな栄養素を上げさせていただきます。

ビタミンA

ビタミンAは、副腎ホルモンというストレス時に放出されるホルモンの原料となるります。そのため、ストレスを多く感じている自律神経失調症やうつの方は多めに摂取したい栄養の一つです。
ビタミンAが多く含まれている食べ物
  • ニンジン
  • レバー

ビタミンB1

ビタミンB1は、神経的なビタミンとも言われ、不足すると集中力が欠けたり、異常に眠気を起こしたりします。
また、イライラなども起こり精神的に不安定になります。そのため、うつや自律神経失調症の方には、ぜひとも多めに摂取していただきたい栄養です。
水溶性のため、取り過ぎてもオシッコで出てしまうので過剰にとることでの弊害はありません。ちなみにビタミンB1をたくさん取るとオシッコが黄色くなります。笑
ビタミンB1が多く含まれている食べ物
  • 玄米
  • 麦芽米
  • 納豆
  • 豚肉

カルシウム

カルシウムは、マグネシウムと一緒に働き、心臓のリズムを整る役割があります。そのため不足すると、不整脈が起こりやすくなると言われています。
また、カルシウムは筋肉全体に関係しますので、不足すると手足の痙攣なども起こりやすくなります。明け方に足がつったりしませんか?
まぶたのぴくぴくも関係ありそうですね。
カルシウムが多く含まれている食べ物
  • 海藻類
  • 大豆
※牛乳のカルシウムは人間には吸収しにくいのであまり効果がないと言われています。

マグネシウム

マグネシウムは、神経の高ぶりなどを抑える働きがあるため、不足するとイライラや精神の不安定感が起こります。
その他にも吐き気や嘔吐・眠気・震え・食欲不振なども起こります。そのため、自律神経失調症やうつの方は多めに取りたい栄養素ですね。
カルシウムとマグネシウムの割合は1:2の割合で摂取するといいと言われています。
お酒を飲む方はマグネシウムが多量に排出されてしまうため、多めに取りましょう。
マグネシウムが多く含まれている食べ物
  • 大豆製品
  • ヒジキ
  • 昆布

鉄分

鉄が不足すると、疲労や息切れを起こしたりします。
また、食欲不振にもつながるので、自律神経失調症やうつの方には非常に重要な栄養素ですので、多めにとりたいところですね。
鉄分が多く含まれている食べ物
  • レバー
  • ほうれん草
  • ヒジキ
※鉄鍋での料理も鍋から鉄分が食品に混ざるのでいいですよ。

亜鉛

亜鉛は、脳の神経伝達物質(ホルモンのようなもの)を作る成分です。そのため、足りなくなると精神的な不安定が出てきてしまうため、自律神経失調症やうつの方には多めに必要とする栄養です。
ちなみに暴力的な方は、そうでない方に比べ亜鉛濃度が低いという報告がされています。
その方に亜鉛の多い食事を取らせると、暴力的行為がなくなったそうです。
亜鉛により、イライラしなくなったのでしょうね。
多く含まれる食べ物は、レバー・貝類・豆類です。
亜鉛が多く含まれている食べ物
  • レバー
  • 貝類
  • 豆類

うつナビゲーター 鈴木直人

うつナビゲーター 鈴木直人