うつ・自律神経失調症ラボ 空腹と交感神経と副交感神経
こんにちは、自律神経ナビゲーターの鈴木です。
あなたはイライラした時などに、無性に何かを食べたくなることはありませんか?
もしくはお腹が減ってイライラするときはありませんか?
コレには自律神経が深~く関わっているのですね。
食べるという行為で一番働くのは、口・食道・胃・小腸・大腸などの消化器系です。
これらは全て副交感神経が動かしています。
人間(生物)は、食べ物を食べると消化器系を働かせるために副交感神経が働くようになっています。
そしてこの副交感神経は、リラックスする神経でもありす。
そのため食べるとリラックスできるのですね。
リラックスを通り過ぎて、ウトウトと眠くなったりもします。笑
食べる
↓
副交感神経が消化器系を動かす
↓
副交感神経が働くので、リラックスする
↓
副交感神経が強く働くと眠たくなる
これは無条件反射なのです。
人は食べると副交感神経が自動的に働くのです。
それを人間は無意識に知っているのです。
ですからイライラすると、何か食べたくなったりするのですね。
怒ったりしているときにでもお腹いっぱいに食べると...
「ふ~」
と落ちついたりします。
あなたもそんなコトありませんか。笑
ストレスが多い方は「何か食べる」ということで、副交感神経を働かせてリラックスさせる方法もあります。
しかしこれは注意が必要です。
もちろん、体重が増えるという問題もありますが、もっと重要な問題があるのです。
それは極度のストレス状態ですと、消化器系の働きが悪くなるからです。
順を追ってご説明いたしますね。
まず、自律神経には交感神経と副交感神経の2種類あります。
交感神経は働く神経。
副交感神経は休む神経。
これはもうご存知だと思います。
本来ならば、食べると副交感神経のスイッチが自動的に入るので、リラックスできるのです。
しかし、極度のストレス状態ですと、この副交感神経のスイッチが入らなくなるのです。
なぜなら、交感神経の方が副交感神経より優先して働くようになっているからです。
交感神経は、ストレスに対する役目があります。
ストレスと戦うために準備をしたり、あるいは逃げるために準備をしたりする役割です。
生物の最大のストレスは「生存の危機」です。
例えば人間も昔は野生動物と共に暮らしていました。
当然、肉食動物に食べられることもあったでしょう。
ストレスとは、まさにこの「生存の危機」なのです。
上司に怒られようが、人間関係でストレスを感じようが、ストレスに対して人間は生物的無条件反射を起します。
「ストレス=生存の危機」なのです。
コレが交感神経の役割なのです。
現在では、「ストレス=生存の危機」ではありませんが、我々人間は、何千年も前からそのように生きてきました。
ですから、ストレスを感じると人は無条件で交感神経が働いてしまうのです。
生存の危機の時に、リラックスなどしてられません。
そのため、どんな時でも副交感神経よりも交感神経の方が優先して働くようになっているのですね。
ちょっと横道にそれましたので話を元に戻しますね。
極度にストレスを感じていると、何かを食べるぐらいでは、交感神経を鎮め、副交感神経を働かすことはできないのです。
それは先ほどお伝えしたように、交感神経の方が優先して働くようになっているからです。
こうなると、胃は大変です。
胃は副交感神経が働かないと動けないのです。
交感神経が働いていては、胃は働けないのですね。
動けないのに食べ物は入ってきてしまいます。
これは、病気で動けないのに無理矢理働かされているようなものです。
そのため、胃はものすご~く疲れてしまいます。
こんなときにはこんな症状が出ます。
- 膨満感(お腹が膨れている感じ)
- 飲み込みにくい
- 食事をするとお腹が膨れるのではなく、胸に近い部分が膨れる感じがする
- 呼吸が浅く苦しく感じる
- 胃が重たい
- ゲップがよく出る
- おなかがすかない
このような症状が出るときは、極度のストレス状態になっている時があります。
もしくは、極度のハイテンションが続いた時。
または、軽度のストレスでも、そのストレスが長年に渡っているような時。
こんな場合は、リラックスできるからといって、むやみに食べないようにしましょう。
更に症状が悪化してしまいます。
対策は体も心も休め、胃も休ませるためにおなかがすくまで何も食べないようにしましょう。
時間だからと言って食事にしないようにして下さい。
そして睡眠時間もたっぷり取るようにしましょうね。
うつ・自律神経失調症の整体 健療施術院