うつ・自律神経失調症ラボ 想像性防衛本能 1

あなただけではありません。 人は本能的に悪い方向に考えるものなのです。

こんにちは、自律神経伝道師の鈴木です。 このページは想像性防衛本能についてお伝えします。きっと想像性防衛本能という言葉ははじめて聞くかと思います。

あなたは、「前向きに」とか「ポジティブシンキング」とか聞いたことありますか?
そう、自律神経失調症の人のみならず、 神経質な人、用心深い人、後ろ向きに考えてしまう方は、よく人から「もっと前向きに考えたら」なんて言われると思います。

しまいには「うるさ~いなぁ」となってしまう。
「言うは易いで行なうは難し」というとおり、なかなか前向きになんてできませんよね。
できないからなおさら後ろ向きになって落ち込んで、症状がひどくなったりします。

なんで前向きにできないんでしょうか?
自分のことを「前向きになれないダメな人間だ」なんて思っていませんか?

実は 理屈が分かればな~んてことないんです。
自律神経の理屈が分かれば不安もなくなります。
何故、前向きになれないのか?
それが想像性防衛本能のためなのです。
想像性防衛本能とは、 何かに対して考えるとき、最初に悪いことから考えてしまうという想像癖がほとんどの人間にはあるからです。

例えばあなたが上司に呼ばれたとします。その時にあなたは何を考えますか?
その上司との人間関係や前後の状況にもやりますが、
まず「あれ、なんかヘマをやったかな~」と考えてしまいます。
このように人間は、ほとんど悪いほうへと考える癖があるのです。
なぜ悪い方に考えるのか?
それは悪いことが起こったときにいち早く対処できるようにするためです。
それともうひとつ、がっかりして落ち込まないようにしたいからです。
学生のときを思い出してください。 テストが帰ってくるあの瞬間を。 どう考えていましたか?
本当は 70点取れてると思ってても、「たぶん60点ぐらいなんじゃないかな~」と悪いほうに考えませんか?
これは実際に70点より下だったときのショックを先に吸収するためですね。
それで「実際に70点だったら喜べるから」みたいな感じでね。

この想像性防衛本能が、なんで身に付いてしまうのか?
それは、人間は生まれてから今の年齢になるまで、 何回も失敗を繰り返し、その失敗を恐れるあまりに身についてしまうのです。 子供とストーブとヤカンを見たら、 「子供がストーブにぶつかってきがをしたら・・・、ヤカンのお湯がかかってやけどをしたら・・・」 って思いますよね。

それは今までの経験上、そういう話を聞いたり、見たり、実際にそういう目にあったりしたためです。 ですから、悪い方に考えるのは、あなたの能力が劣っているのではなく、ごく自然なことなんですね。

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想像性防衛本能 1:記事提供
うつ・自律神経失調症の整体 健療施術院

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うつナビゲーター 鈴木直人

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